18th IWA AD(イスタンブール )④

学会初日の午前中は時間があったので市内へ行きました。

イスタンブールには公共交通機関に使える「イスタンブールカード」と言うものがあります。日本のSuicaのようなものです。早速トラムに乗りたかったので、タクシム駅で購入しようとしました。で、同行者の先生が青い券売機で購入し、クレジットカードで決済をしたところ、何故かカードが出てきません。故障かと思い、近くを歩いていた屈強な駅の職員みたいな人に声をかけ、説明したら、力一杯券売機を叩いて(グーでパンチ)、「ダメだ、オフィスに行け」と。

そこでちょっと歩いてオフィスに行くと、おじさんが1人いて面倒くさそうだったのですが、事情を話すと「俺がカードなしでタダで目的地に行けるようにしてやる」と張り切り始めました。

目的地までは一回乗り継ぐ予定だったので、その乗り継ぎの駅にも連絡して、タダで改札を通してくれるみたいです。しかし、電話をかけても無線をしても、待てども待てども全く先方の駅に繋がりません。結構な時間待たされたので諦めて再購入しようかと(損した金額も千円未満だった)「もういいです」と行って出ようとしたところ「待て待て、オレが必ず助けてやるから」と言って止められます。トルコの人は基本的にみんな優しく、一生懸命なんです。

そうこうすると繋がって無事にトラムは乗れたのですが、思ったのは「根本的なところは全く解決していない」ということ。

①カードが出なかった券売機を聞かれたわけでもなく調べるわけでもない。修理しようとか、次の被害者を防ごうとか、そんな雰囲気は一切感じられない。

②その日のその区間1回だけはタダで乗れたとしても、その後に乗るために結局カード買うので損することには変わりない。

本当に一生懸命助けてくれてありがたかったのですが、そういったところやはり日本人の感覚とは違うなぁ。ただ、重ねて言いますが、すごく気さくていい人たちでした。

下の写真はイスタンブールカードとトラムです。

公立鳥取環境大学 水環境工学研究室(戸苅研究室) HP

公立鳥取環境大学環境学部環境学科 戸苅研究室のHPです.