河川空間利用の先進地として,ゼミ生2人を連れて,水都大阪コンソーシアム事務局さんにお話しを伺いに行ってきました.
「水都大阪コンソーシアム」とは「水と光の首都大阪の実現」に向けて,公民連携のプラットホームとして、大阪府と大阪市、経済界に加え、大阪観光局、舟運団体、学識者等の構成団体とともに、活動している組織です。今回は事務局(’大阪府,大阪市,経済界の3者)に伺って色々と教えていただきました.
その後,北浜テラス,中之島公園,道頓堀で現場調査してきました.
北浜テラスでは河川区域内に飲食店が張り出して,川を身近に感じながら食事やお茶ができます.何軒かのお店の中から一つ選んで,川を見ながら昼食.やはり,水を近くに感じるということは気持ちの良いものです.個人的にはこういった空間利用が最も馴染む気がします.河川占用許可準則の緩和により,まちづくりに資する形での河川空間利用が進むと良いと思います.
中之島公園は都心にありました.周りをビルに囲まれた中にぽっかりと.人の利用としては平日午後だけあって,まばらではありましたが,まわりのビルやマンションからこの空間を見て川を感じるという視覚的な効果も大いにあると思います.これだけの街中に水面に近づくことのできる空間があるというのは,やはり貴重です.イベント時などは多くの人でにぎわうのでしょうが,日常的には一定程度の静けさが望ましい気もします.
次になんばに移動して,道頓堀です.道頓堀では掘り込み河道の内側に遊歩道を設置し,水面に近い所を歩くことができるようになっていました.また,「とんぼりリバークルーズ」といって遊覧船を運航しており,乗船してきました.
まず驚いたのが,平日午後にも関わらずかなりの賑わいだったことと,そのほとんどが外国人(中国,韓国などの東アジア系が大半)でした.インバウンドの増加という話はコンソーシアムの方々もおっしゃっていたのですが,完全に観光に針が振れている気がしました.(実際はその時間がたまたまそうだったのかもしれませんが…)
最後は日が暮れた後の中之島公園です.ライトアップが水面に反射してとてもきれいです.
「かわまちづくり」において,「賑わい」を創出するのは大事だと思うのですが,人々が川に求めるものは何かというのは,地域ごとに特性に合わせた形で考えなければならないと思います.地域の人々が利用する空間とするか,外から訪れた人が利用する空間とするか,その目指すところによって整備方針やソフトコンテンツも変わってくるのでしょう.
例えば,鳥取ではどういった形がフィットするのか?どういった形が望まれるのか?また,色々なところを視察したいですね.
水都大阪コンソーシアム事務局の皆さんありがとうございました!
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